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まえばし赤城山ヒルクライム大会参戦記<後編>

前回の続きです。え~、文字ばっかりですよー!

思うように速度が上がらないままに9kmを過ぎて勾配が急になってきました。心理的にはこの辺りが最初のピンチだったでしょうか。
”やっぱりスタート直後に飛ばし過ぎたか”
”このままスピードが上がらないままだと100分も切れないかも知れない。90分とか92分とかを目標に掲げておいてカッコつかないなあ”
などと弱気の虫が頭をもたげます。
しかし、普段のライドでも一旦乳酸が溜まって脚が廻らなくなっても、辛抱して走っているうちに回復するのはよくあること。少しずつポジションをずらしたりダンシングを織り交ぜたりして、疲れが分散するように心がけながらなんとか平均スピード近辺かちょっと下ぐらいをキープします。

心肺もかなりつらい状態でしたが、12㎞くらいだったか、一人の若者が右後方からやってきて「こんちわー」と声をかけてきました。あれ、こんな知り合いいたっけなあー、と一瞬考えますが自分の狭い交友範囲、しかも自転車仲間にはいない顔です。ってなことを瞬間的に思いながら
「ちわー(あんた誰だ?ゼェゼェ)」と返事を返したら
「キャニオンですねー」と続きました。彼は自分のバイクを見て声をかけてきてくれたのです。彼自身のバイクは・・・・忘れました(笑)スイマセン。
「いやあ一番安いアルミのですけどねえ(ゼェゼェゼェ、話をするのもツラいんだけど・・・ゼェゼェ)」
「そーなんですかあ。キャニオンはコストパフォーマンスがいいですよねえ」
「そうですねえ(ゼェゼェ、円高だった2年くらい前は今なんかよりずっと安かったらしいけどゼェゼェ。円安が進んだ今でも他のメーカーに比べればいくらかは割安だねゼェゼェ)」
「それじゃお先に。頑張ってくださ~い!」
「お互いに~!(ゼェゼェゼェ、こんな時じゃなけりゃゆっくり色々とキャニオンとかロードバイクの色々な話が出来たのにーゼェゼェ)」
こんな会話が繰り広げられ、Dグループのゼッケンをつけた彼はすーっと前に出ました。その後もずいぶん長い間その後姿は視界に入っていて、何㎞か後には追い抜けるかな?と思ったりもしたけど結局そのまま前方へと消えて行ってしまいました。バイクを見て声をかけられたのは初めてだったのでちょっと嬉しかったですね。ほんと、こんな時じゃなければゆっくり話が出来たのに。

その後も7~9%くらいの勾配がずーっと続きます。あまり変化しない中でも少しずつ緩くなったりきつくなったり。緩い部分では何とか平均くらいをキープ、きつい時には11~12km/hくらい。いくらなんでも二桁スピードはキープしなきゃ、と思いますが、一度だけ9km/h台に落ちてしまいました。やべっと思ってすぐに踏み直して10km/h台に回復しましたけど。
まあそんな調子でどうしてもペースは上がりません。しかし、10%超の勾配もないことから何とかズルズルとスピードが落ち続けることはなく踏みとどまりました。

この我慢の区間を何とかやり過ごすと、今度は断続的に九十九折れに入ります。
九十九折れって単純に想像すると、っていうか他の坂での経験からもカーブ部分の勾配が急で直線部分の勾配が緩いのが普通じゃないかと思うんですが、ここの場合はカーブ部分の勾配の方が緩く感じるんですよねえ。なので、カーブでは結構スピードを出すことができて、平均値以上の15~16km/hで気持ち良く曲がりながら上ることができます。
カーブは平均値以上で直線は平均値以下、そして前半の前半の20㎞超で走った分の貯金とさっきの急勾配区間での借金、全部合わせると帳尻は合うんだろうか合わないんだろうか・・・なんてことを取り留めもなく考えながら漕ぎ続けます。
波のように何回か心肺と脚力が辛くなることがあり、左の太腿に攣り始める予兆みたいなものもありましたがなんとかやり過ごしました。

残り5㎞を切ると何となく先が見えてきます。このあたりからか、また沿道には応援の人たちが声をかけてくれて力をもらいました。
残り2㎞で最後の給水地点、水はもらいませんでしたがボトルのドリンクを口に含んで最後のひと踏ん張り!と気合を入れ直しました。もうちょっとでゴールできてこの苦しさから逃れられる嬉しさが8割とあと少しでこのレースが終わってしまう寂しさが2割、そんな気持ちです。
そしていよいよ最後の上りストレートに入ってゴールのゲートが遠くに見えてきました。道の両脇にはたくさんの人が応援の声を上げてくれています。
ここでラストスパートだ!踏み倒せ!と下ハンを持って一気に加速・・・はできませんがとにかくピッチを上げて何人かは抜かしました。しかし、この最後の数百mを踏み続ける脚が残っていません(笑)。残り100mくらいであえなく失速、ブラケットポジションに戻ってスパートをかける前くらいのスピードを必死にキープしてゴール!
同時にラップボタンを押して表示されたタイムは・・

1時間27分台です。やった~!!

ゴール後も数十mは緩く上る道(駐車場内)が続いていますが、もうほとんど走ることができません。歩くより遅いくらいのスピードで進み、休憩スペースは素通りして何とか荷物受取場所への列に並ぶことが出来ました。
しばらく待って集団でスタート。
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荷物受取場所へと下り、荷物を受け取ったら結果をツイートしてさっさと下山待機場所へ。ハルヒルの時はゴール後にもらえるものがあって並んだりした結果、下山で待たされすごーく時間を喰ったので、今回はとにかく先へ先へとどんどん進んで行くことにしました。
待機場所には列ができて整然と順番待ちしましたが、そこに続いて並ぶとなめこ汁がふるまわれました。
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量は多くはありませんが美味しくいただきました。これを3000人分作って配る、ってそれだけでも大変なことです。そのまま15分か20分くらい待ったでしょうか、やっと下山が始まりました。
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下山と言ってもゴール後は大沼までひとまず下ってきてますから、まずは上りです。みんなさすがに脚に来ていますからかなり遅めのペースで上って行きました。
ピークを過ぎて下りに入るとさっき苦しんだゴール前の直線を次々にみんな上ってきています。苦しそうな人がいれば楽しそうな人もいる、みんなそれぞれにこのレースを楽しんでいることがよくわかりました。

その先はブレーキかけまくりではありましたが、集団で順調に下りて行きます。姫百合駐車場を過ぎたところで最後尾の参加者(最後尾のたすきをかけた伴走スタッフと一緒)とすれ違いました。時折「がんばれー」と声をかけられていました。自分も声をかけたかったけど周りの人がみんな黙ってたのに流されてそのまま通過・・・ちょっと後悔。
森を抜けると上りのコースから外れますが、前橋の街を綺麗に見下ろせる緩やかな下りが気持ちよくて印象的でした。そして、色んなところで周辺の住民の方が手を振って見送ってくれます。ハルヒルの時も同じでしたが、これはほんとに嬉しいものです。
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途中信号待ちとかはありましたが、ほとんどストレスなく会場まで戻ってくることが出来て、このあたりはハルヒルよりこっちの方が運営が上手いんだなあ、と思いましたが、後でいろんなブログ等見てみると、後から下った人はやっぱり信号待ちで1時間とかかなり大変だったみたいです。
結局どっちもあんまり変わらないのかな。スムーズに下山するにはとにかくさっさと下りる、これしかないようです。
会場に戻るとまずトイレを済ませ、完走証を受け取りに行きました。高校生のボランティアでしょうか、こっちが番号を言う前にヘルメットのゼッケンを見て打ち出し始めてくれています。要領がよろしい。
で、受け取ってみるとあれれ?

1時間28分1秒でした。

ゴールした瞬間はガーミンの秒までは読みきれなくて、とにかく1時間27分だけが目に入り、喜び勇んで87分台でゴール、ってツイートしちゃったんだけど・・・
ああ、と思い当たる節がありました。計測開始地点を通過する瞬間にガーミンのラップボタンを押したんだけど、あれってラップボタンを押してからそれまでのラップ距離・タイムが表示されるのに少しタイムラグがあるんですよね。
しかもちょっと押し方が中途半端になっちゃったんで、あれ?押せてなかったかな?って十数メートル進んでから二度押ししちゃったんですよ。それに違いありません。
案の定、後でアップロードしたデータを見てみたら1時間27分55秒のラップの前に4秒だけのラップが残っていました。合わせて1時間27分59秒にボタンを押すタイミングの誤差を2秒足して1時間28分1秒ってことですね。まあ大勢に影響ないしどっちでもいいです。一応訂正ツイートはしておきましたけど。
でもこれが丁度あと2分遅くて、ぎりぎり90分切れたと喜んだのに公式記録が90分1秒だった、っていうことだったら結構泣けますね(笑)。

その後は出店をぶらぶらまわって、金券に+αでオンヨネの靴下を買い、焼きそばとノンアルコールビールで簡単に昼食を済ませて会場を後にしました。
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駐車場に戻ってバイクを片付け、着替えて一休みしたら撤収です。
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この時点で12時過ぎ、と時間に余裕があったので帰りは下道です。節約節約。
超早起きだったので帰路では睡魔に襲われ、道の駅やカインズホームで休憩や買い物をしつつ15時過ぎに無事帰宅したのでした。

<総括>
こんな感じで終わった赤城山HC、ハルヒルに続いて2回目のヒルクライムレースでしたが色んなことがうまく運んでとても楽しめる大会になりました。拘束時間が短く済んだこともそうですが、何といっても目標タイムをクリアできたこと、これに尽きます。
ハルヒルも目標を設定してそれをクリアしましたが、1回きりの試走のタイムを元にいわば当てずっぽうに近い感じで決めた目標でした。今回はそのハルヒルと赤城山の過去の優勝記録と自分の記録を元に曲がりなりにもちゃんとした根拠を持って決めた目標ですから、自分にとって「目標」の重みが違います。ゴールしてガーミンのラップタイムを見た瞬間の嬉しさはちょっと忘れられないですね。
年代別順位もハルヒルは1207人中527位で上から43%でしたが、今回は1007人中339位で上から34%と、ちょっと位置が上がりました。来年出れば40台最後ですから、また少しでもこの数字を上げたいものです。

<装備>
今回の装備はこんな感じでした。
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ハルヒルの時はサドルバッグをやめて最低限のパンク修理道具をジャージのバックポケットに入れたのですが、今回は一応補給食のゼリーを持っていくことにしたのでバックポケットはそれとカメラ等で満席、よってパンク修理道具はヴィットリアのツールケースに入れてボトルケージに刺しておきました。サドルバッグよりはこの方が重心が下がるからいくらかはいいかな、というわけで。
ボトルは24ozではなく20ozの方です。数回ドリンクを口に含んだ程度だったのでこれで十分でした。
ゼリーも結局摂らずじまいだったので結果的にはちょっと過剰装備だったですかね。天気が良かったので下山時にレッグカバーも使わなかったし。
これはあくまでも結果論で、上が寒かった可能性も十分あるんだからいいんです。

<来年は?>
ハルヒルも赤城山も凄く楽しくていい大会だったので、両方とも来年も出たいですね。ただ、群馬の隣り合ったこの二つだけ、っていうのもちょっと何だし、経験を拡げる意味でもMt富士あたりに出てみたいなあと思っています。
今年と同じスケジュールだとハルヒルと富士は中二週。体力はともかくガソリン代とか時間とか、その辺の確保がちょっと難しそうです。春1回、秋1回のヒルクライム参戦だと春はハルヒルとMt富士の二者択一かなあ。まあまだ時間はあるので他の選択肢も含めていろいろ考えてみましょう。

後編はちょっと長くなってしまいましたが「第4回まえばし赤城山ヒルクライム大会」の参戦記はこれで終わりです。大会のスタッフの皆さん、他の参加者の皆さん、沿道で応援頂いた皆さん、ツイッター等で応援コメントを頂いた自転車仲間の皆さん、本当にありがとうございました~

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by gon_oz | 2014-10-02 23:24 | 自転車 | Comments(4)
Commented by キャトル at 2014-10-03 16:28 x
上りで会話する辛さが伝わり面白かったです(笑)そのレベルのヒルクライムが出来るようになると自信つきますね。来年は参加してみたいですね!
Commented by 24we at 2014-10-04 07:06 x
結果が思っていたタイムより良かったらほんとうに嬉しいですよね。これは他では味わえない、そして春より飛躍的な進化。
もう付いて行けないです
Commented by gon_oz at 2014-10-04 17:50
キャトルさま
ほんと「しゃべってる場合じゃないんだけどw」と思いつつも声をかけてもらって嬉しかったですね。
来年は色々なイベント類もご一緒しましょう。楽しいですよ!
Commented by gon_oz at 2014-10-04 17:52
24WEさま
飛躍的・・・とは言えませんがw一応進歩がみられて嬉しかったです。
ついて行けないなんてとんでもございません!24WEさんにちぎられるまでの時間がすこし延びたかも?という程度ですヨ(^^;